マレーシアへの引っ越しに際しては、手順良く梱包を進めましょう。
現地に到着後、どのタイミングで必要になるかを検討しながら準備したいものです。

引っ越し、荷造りの手順

マレーシアへの引っ越し、荷造りの手順は概ね次の通りです。


段ボールや資材を引っ越し業者からもらう
荷物を「送付先・方法別」に分ける
分け方は「船便で送付」「到着後すぐに使うものを航空便で送付」「自身でハンドキャリー」「日本に残す」の4つ。
「送付先・方法別」にパッキングをする
こわれもの、小物はビニール袋やエアキャップ(プチプチ)で包む。段ボールに詰める際は、それぞれの箱の内容物をメモする。
段ボールの封をする
送付先・方法別に段ボールを分ける
色別の付箋などを使い、送付方法を明示する。
箱に名前、行き先、カートン番号を書く
書き方は業者の指示に従う。
現地通関用のパッキングリストを作成する

段ボールなど資材の用意

業者から所定の段ボールをもらう際、緩衝材用にエアキャップももらっておくとわれものの梱包に便利。そのほか、ガムテープや古新聞、さらに物品を小分けにする小さなビニール袋やそれを止める紙テープかセロテープも合わせて用意したい。また、マジックペンやハサミ、カッターなど作業に使う文房具も必要。さらに、送付方法別に物品を分類するために、色付きの付せん(ポストイット)があるとよい。

パッキング時に気をつけること

荷造りの作業を引っ越し業者に全て任せることもできますが、海外引っ越しの場合は通関手続きに必要な「パッキングリスト」は発送者自身で作成しなければなりませんし、発送方法ごとに区別する必要があるため、ある程度の整理は自身で終えておくことをお勧めします。なお、「パッキングリスト」の用紙は引っ越し業者からもらえます。

日本国内で運ぶ時と違い、荷の積み降ろし作業で思わぬ衝撃や圧力を受けることがあります。段ボール箱は厚手のものを使いましょう。段ボール箱は通常、業者から提供が受けられますし、現地で荷解きした後もたいていは空き箱を引き取ってくれます。

料金設定は、航空便については実重量によって決まりますが(大型楽器など、特殊な形をした物品は容積重量で計算)、船便は容積で計算されるため、ひとつの箱がいくら重くなっても基本的に料金は変わりません。

その他の注意すべきポイントは次の通りです。
・同じ種類のものは同じ箱に詰める
台所で使うもの(食器、調理器具、関連小物)、衣類、食品、子ども用品、書籍などと大まかに分類します。
なるべく同じ種類、系統のものは同じ箱に詰めたほうが開梱して現地で整理する時に便利ですし、パッキングリストを作るときもより簡単です。

・小分けにして包んだものは品名を明示する
われものなどをエアキャップなどで包んだり、前述のような圧縮袋に衣料品を入れた後、それらの包みや袋の中に何が入っているかを英文で明示しておくことをお勧めします。
通関職員が包装をほどいて中身を確認する可能性を減らすことができるためです。

日本に残す荷物の保管場所

引っ越し業者の中には、海外赴任中に国内に残す家財道具を預かってくれるサービスを提供しているところもある(有料)。
自身でトランクルームなどを探してそこに残しておいてもよいだろう。

衣料品は防虫剤と共に詰める

マレーシアへの引っ越しの際、コートやセーターなど虫が食いやすいものは基本的に不要。
また、船便で送る場合は引き渡しから受け取りまで2カ月前後かかるため、衣類には防虫剤を入れておくとよい。
なお、違う種類の防虫剤を一緒に入れると化学反応を起こして危険だ。

衣料品はふとん圧縮袋に入れる

船便の送付は、重さに関係なく容積で運賃が計算される。
かさばる衣料品はふとん圧縮袋に入れてつぶすと想像以上にたくさん運べる。

梱包時に写真を撮る

箱のどこかに品目名を書いておいたり、リストをいくら作っても、どこになにが入っていたか分からなくなる人が多い。そういった問題を防ぐために、箱に物品を詰める前後にスマートフォンで写真を撮っておくとリスト作成や現地での開梱の際に役に立つ。

業者への引き渡し

・送付方法別に箱を分ける
業者に引き渡す際は、梱包済みの箱を前述した4つの送付方法別にしっかり分けて引き渡しましょう。細かい段取りは業者と相談しましょう。

・段ボール箱に「通し番号」を書く
箱に引っ越し業者所定の方法で通し番号を書きます。この番号とパッキングリストに記載する番号が同じになるように気をつけましょう。

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