マレーシア最大の空の玄関・クアラルンプール国際空港(KLIA)。
メインターミナルの他、格安航空専用ターミナルも設けられています。

クアラルンプール国際空港の概要

クアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur International Airport=KLIA/KUL)は、クアラルンプールの中心部から南に約45キロ離れたセランゴール州セパン(Sepang)にあります。

同空港は、マレーシア航空や日系2社(ANA、JAL)など各国のレガシーキャリア(フルサービスキャリア)が離発着するメインターミナルに当たる「KLIA」と、格安航空(LCC)が離発着するターミナルである「KLIA2」の2つがあり、それぞれに鉄道駅もあります。

全体計画は黒川紀章氏が設計

KLIAの開港は1998年6月30日。空港の全体計画は黒川紀章氏が設計、「森の中の空港、空港の中の森」をコンセプトに建てられました。

(通常時の)入国審査の方法

日本国籍で観光・商用目的で90日以内の滞在なら入国ビザは不要です。
ただし、パスポートの残存が入国時6ヶ月以上残っている事と帰路(もしくは次の目的地)への航空券を所持している事が条件となります。

入国審査のカウンターでは、パスポートを入国管理官に提示します。そのあと、両手人さし指の指紋確認証を受けます。
特に問題がなければ、パスポートに入国のスタンプが押されます。

ビザ(就労、留学ほか)を持って入国する場合は、その該当ページを開いて審査を受けると良いでしょう。

主な免税範囲

72時間以上の滞在を条件に、酒類:1リットルまで、紙巻たばこ200本/またはタバコ225gまでと定められている。

メインターミナル・KLIA

各国からの航空会社80社の国際線のほか、マレーシア航空、マリンド・エアの国内線の離発着に使われています。

ほとんどの搭乗便について、自動チェックイン機での搭乗券発行が可能になっていますが、あらかじめウェブでのチェックインを済ませて空港に向かった方がチェックインの手続き時間が短縮できます。

チェックイン手続きと出国審査を終えたらゲートまで向かうことになりますが、ほとんどの便は「サテライト・ターミナルA」というメインのビルから遠く離れた建物から出発します。
エアロトレイン(Aerotrain)に乗ってゲートまで移動となり、思ったより時間がかかりますので、出国したらできるだけ早く「サテライト・ターミナルA」へと向かいましょう。
レストランや免税店、ショップなどもそちらのほうが充実しています。

セキュリティーチェックは出発ゲートに入る際に行われます。
ゲートは遅くとも出発時間20分前には閉まります。
乗り遅れのないよう、時間には常に留意してください。

スバン空港への足

市内から近いことから、直接Grabなどで向かう人が多い。
また、KLセントラル駅からスバン国際空港をつなぐ鉄道・スカイパーク線もある。空港の最寄駅、スバン・スカイパーク駅は空港のメイン・ターミナルから300メートルほど離れたところにある。
KLセントラル駅〜スバンジャヤ駅〜スバン・スカイパーク駅は全長24km、所要時間は約28分。
ただし、本数が少なく、時間帯によっては運転間隔が大きく空くこともある。利用の際は時刻表を確認すること。

格安航空ターミナル・KLIA2


KLIA2の入口。
商業施設gateway@klia2がすぐ横に併設されている。
KLIA2は格安航空専用ターミナルとして世界最大級の規模を誇ります。
エアアジア(およびその関連会社)をはじめ、セブパシフィック、ジェットスターアジアなどがこのターミナルを使用しています。
日本からのエアアジアX便で到着すると、こちらの建物へ入ります。

KLIAエクスプレス(トランジット)が発着するKLIA2駅やバス・タクシー乗り場、車寄せは、KLIA2のターミナルビルと隣接する商業施設「gateway@klia2」の中にあります。
レストランやショップのラインナップはKLIAのメインターミナルよりこちらのほうが充実しているという声もあります。
なお、KLIAとKLIA2の間は電車(片道2リンギ)やシャトルバスがあります。

出発ゲートへはKLIA2のターミナルビルから伸びる「スカイブリッジ」を渡って行くことになり、チェックインエリアから歩いて行くのに意外と時間がかかります。
搭乗ゲートには早めに行くよう心がけましょう。出発ゲートエリアには免税店やフードコートのほか、エアアジアが運営するラウンジも設けられています。

液体物の持ち込みに注意

KLIAから出発する際、セキュリティーチェックが搭乗口にあることから、空港内売店で買った液体物でもそのままでは機内に持ち込めない。
必ず売店などで専用の袋に封入してもらうこと(手数料がかかる)。

KLIAターミナル〜市内間の移動方法

バス エクスプレスコーチ Express Coach

KLIA〜KLセントラル(KL Sentral)駅
所要時間:約60分 料金:片道12リンギ、往復18リンギ
運行時間:05:30~00:30(30分間隔)

鉄道 エクスプレスレールリンク Express Rail Link(ERL)

KLIAエクスプレス(KLIA Ekspres)

KLIA2〜KLIA〜KLセントラル(KL Sentral)駅
所要時間:KLIA2から33分、KLIAから28分
料金:大人片道55リンギ、往復(1カ月有効)100リンギ(子ども:片道25リンギ、往復45リンギ)
運行時間: 05:00~01:00(15~20分間隔)

KLIAトランジット KLIA Transit

KLIA2〜KLIA〜途中3駅〜KLセントラル(KL Sentral)駅所要
料金:
・バンダル・タシック・スラタンまで、片道38.40リンギ(子ども:片道17.30リンギ)
・プトラジャヤ&サイバージャヤまで、片道9.40リンギ(子ども:片道4.20リンギ)
・サラ・ティンギまで、片道4.90リンギ(子ども:片道2.20リンギ)
・KLセントラルまではKLIA Ekspresと同運賃
運行時間: 05:52~01:03(20~30分間隔)

タクシー

定額タクシー

前払いのクーポンを買うもの。
クーポンカウンターは、税関を抜けたエリア、到着ロビー、乗り場手前の3カ所にある。
行き先を伝えてクーポンを買う。
車の種類は「バジェット」「プレミアム」がある。

メータータクシー

メーター表示料金+高速料金を支払う。
乗車時に「一般タクシー利用料」として2リンギを支払う。

配車サービス

Grab利用の場合、タクシーより割安で目的地に行ける。
空港から乗る際は、持ち合わせ位置を確認してから配車を頼むこと。

​空港までの格安ルート

クアラルンプール市内を走る交通機関から専用シャトルバスに乗り継いで空港に行ける1人片道10リンギの格安チケットがある。
時間はかかるが、空港鉄道(片道50リンギ)やタクシー(片道100リンギ以上)と比べて、圧倒的な安さが魅力だ。
出発地は市内のMRT、LRT、モノレールのいずれの駅のほか、路線バス・ラピードKL、BRTサンウェイの各停留所でも可。
利用客は南郊外にあるLRTのプトラハイツ駅に行き、そこから専用シャトルバスでクアラルンプール国際空港(KLIA)に向かうことになる。バスはターミナル1、2の両方に行き、逆向き利用もできる。チケットはMRT、LRT、モノレール各駅の有人窓口で購入する。

マレーシアの主なLCC

AK (FD/QZなど)
エアアジア
マレーシアを本拠とするエアアジア。
近距離国際線の他、日本をはじめとする中距離便はエアアジアX(D7)の名で運航しています。
インドネシア、タイやフィリピンにそれぞれ子会社があります。

引用:Photo©Airbus
OD
マリンド・エア
インドネシアのライオンエア傘下のマレーシア子会社。
マレーシアの国内線の他、近距離国際線を運航しています。
クアラルンプール・スバン空港もハブとしており、プロペラ機を使って国内線を飛ばしています。



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