Q 家屋で不具合が出たらどうしたら良い?
A 家屋の不具合が出たら、まずオーナーさんに相談してみましょう。
日本で経験しない問題も
まずはオーナーさんと相談



マレーシアで暮らしていると、住居にまつわるさまざまな不具合が起こります。
排水のトラブルが起きたり、はたまた部屋の木枠や天井、壁が割れたりなど、日本の家屋ではあまり経験しないことが起こります。
家電機器が突然動かなくなることもしばしばあります。
パイプの詰まりで下水が流れないとか、虫の異常発生といったケースも想定されます。
「こうしたトラブルが起きたらどうするべきか」について、入居時に必ずオーナーさんと話し合っておきましょう。
住居の設備に関わる問題は、基本的にオーナーさんが解決するべきことなのです。
ところが「声を掛けるのが面倒」とか「ことばが通じない」などの理由で自己解決しようとする借主も少なくないようです。
問題の責任の所在をはっきりさせるために、トラブル箇所を写真に撮って「Not Working」とか「Damaged」などと書いてメッセージを送れば、たいていの場合はオーナーさんがなんらかの対応を考えてくれます。
住居内の設備の劣化や亀裂が発生し、内装業者が手当てしないと修理不能といったケースもあり得ます。
内装修理が必要なトラブル
オーナーさんから業者に発注を
一方、切れた電球やリモコンの電池など消耗品の更新は借主が行うべきことです。そもそも「交換方法が分からない」という人は、とりあえずオーナーさんに連絡する、あるいはコンドミニアムのコンシェルジュ(警備員)などに尋ねてみると良いでしょう。
部屋にあらかじめWi-Fi用のブロードバンドモデムが設置されている場合は、ネットが落ちた時にどこへ連絡すれば良いかについて、借主があらかじめ知っておくべきです。

暮らしをより便利に
内装や家の設備に手を入れる
クアラルンプールで、住宅や店舗の改装の仕事を引き受けているSAM WORKSの鈴木社長にどんな要望やアイデアがあるのか聞いてみました。
最もリクエストが多いのは、一般的にウォシュレットと呼ばれる「温水洗浄便座」の備え付けです。
一般家電と違って、コンセントに電源を繋いだら使える、というものでもないため、設置のプロに備え付けを依頼する必要があります。

鈴木社長によると「マレーシアの場合、水道はトイレ用のシャワーがあるのでそれを繋ぐとして、電源も取らないといけないですから、それなりの作業が必要です。
ご依頼いただければ、日本と同じ種類のウォシュレットをしっかりと設置までお手伝いします」とのことです。
心配なのは、ウォシュレットの設置により、物件の現状を変えること。
これについて鈴木社長は、「オーナーさんに迷惑をかけることなく、退去時に元に戻すことができます。
でも、設置前には必ずオーナーさんから承認をもらってくださいね」と助言しています。
そのほか、日本人ファミリーからの依頼としては、シャワーなどの給湯システムへの「温度設定装置の据付」というリクエストがあるそうです。
ところがこれについては「いまあるコックや蛇口を外して、交換する必要がある(鈴木社長)」ため、元に戻すことはまず無理となります。
「それでも、小さなお子さんが熱湯をかぶるリスクを考えたら、設置の価値はありますねーー」
マレーシアの集合住宅では、シャワーのみでバスタブがないのが普通です。
それでも「バスタブを付けたい」という要望もあるといいます。
鈴木社長によると、「駐在員が入れ替わってもその物件を代々使い続ける、という前提で、バスタブを導入した」という例も存在するそう。
マレーシアでの居住期間と、自身が得たい住まいでの快適度などを考えながら、費用対効果にあった対応を考えてみてはいかがでしょうか?
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