マレーシア国内を移動するときの足として、飛行機、鉄道、高速バスが利用できます。クアラルンプール市内には地下鉄やモノレールが整備されています。
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長距離交通の足は飛行機が主力
マレーシア国内の都市間移動用の足として、飛行機をはじめ、鉄道、高速バスといったチョイスがあります。
クアラルンプールを中心に、南北・東西をそれぞれ結ぶ高速道路が完備されている一方、都市間鉄道の近代化があまり進んでおらず列車の本数もさほど多くないため、一部の区間を除いては高速バスより時間がかかるのが現状です。
国内線航空券が極めて安いため、クアラルンプール〜ペナン間、同〜ジョホールバル間は飛行機で移動する人も少なくありません。マレーシアには、国を代表する航空会社としてマレーシア航空(Malaysia Airlines)がありますが、格安航空(LCC)が非常に発達していて、日本人在住者でもエアアジア(AirAsia)やマリンド・エア(Malindo Air)を積極的に利用しています。
都市部の足は配車サービスに依存
一方、都市内の足はどうでしょうか。クアラルンプールには高架鉄道(LRT、MRT)やモノレール、近郊電車が走っていますし、路線バスも各都市に一定規模のネットワークが完備されています。
しかし、多くの市民は「ドアtoドア」の移動を好む傾向があり、実際には公共交通機関よりも、携帯電話でのアプリで車を呼ぶGrabをはじめとする「配車サービス」に強く依存しています。料金が安く、どこでもいつでも呼べるとあって、タクシーよりも使い勝手が良いと好評です。
人々は路線バスを敬遠
路線バスの利用率はそれほど高くない。常夏の国マレーシアで、厳しい日差しの下でバスを待つのがつらい、という理由もあるが、時刻表がなく本数も少なめなため、都市部ではほとんど機能していないという意見もある。