クアラルンプール市内はバスや鉄道を使って移動できます。また、近年は携帯電話のアプリで呼ぶ配車サービスが普及しています。
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首都圏の鉄道ネットワーク
首都圏の主要エリアは、高架を走るLRTやモノレール、MRTによって結ばれています。低価格で乗れ、運行も安定しています。
11路線(うち、2路線はKLIA行き、1路線はスバン空港行き)があります。
首都圏の交通網の中心となっているのがKLセントラル駅で多くの路線が乗り入れています。
LRTには3路線があり、いずれもラピッドKL社が運営しています。アンパン線(チュラス地区アンパン駅~スントゥル・ティムール駅)、スリプタリン線(ダマンサラ地区プトラ・ハイツ駅~スントゥル・ティムール駅)、クラナ・ジャヤ線(ゴンバック駅~プトラ・ハイツ駅)からなります。さらに今後4路線目のバンダーウタマ〜クラン線が開通予定です。
ラピッドKL社はまた、ブキビンタン地区をはじめとする首都中心部を通るKLモノレールも運営しています。
2017年7月に全線開通したMRTスンガイブロ-カジャン(SBK)線。スランゴール州スンガイブロ駅からカジャン駅の全31駅で全長51キロを走ります。国際金融地区となるトゥン・ラザク・インターチェンジ(TRX)やブキビンタン地区、大型商業施設「1 Utama」につながるプサット・バンダル・ダマンサラ駅、日本人が多く住むTTDI駅などを通っています。
また、2022年までにはMRTのスンガイブロ~プトラジャヤ線が開通する予定です。
タッチ&ゴー
公共交通を利用する際はプリペイドカード「タッチ&ゴー」が便利。カードは駅窓口などで購入できる。また、券売機でコイン型チケットも購入できます。
路線バス
鉄道網を補完する交通機関としてバスがあります。
路線バスとして「rapid KL」といういわゆる市バスが走っているほか、クアラルンプール中心部には無料の巡回バス「GOKL」があります。中心街であればかなりの頻度で運行しているので、意外と利用価値は高いです。ただし、中心部から離れたところの路線は、1時間に数本しかない場合も多く、急ぎのときの交通手段としては使いにくいのが現状です。
また、観光客向けの乗り物として、2階建でオープントップのHOP-ON HOP-OFFバスも走っていますが、運賃は割高です。
バスの運行状況や運賃を調べる際はMyRapidのサイトへ
タクシー
首都圏でのタクシーは原則メーター制で、赤白(初乗り3リンギ)、銀色(同4リンギ)、青色(同6リンギ)の3種類のタクシーが走っています。
10キロの目安料金(渋滞なし)は、赤白は14.25リンギ、銀色は17.50リンギ、青色は24リンギとなっています。
メーター制にもかかわらず、交渉で料金を決めて走ろうとする運転手もいますが、そのような場合は別の車に乗るなどの判断が必要になります。また、走っている最中に不当な追加料金を課そうとする運転手もいますので「そういったものは払わない」と拒否しましょう。
また、空港の到着ロビーには、外国人相手に客引きを行う「白タクまがいの運転手」もいますが、かかわらないように。
料金の支払いは基本的に現金のみ。おつりの持ち合わせが少ないドライバーもよくいますので、細かいお金を用意してから乗車することを勧めます。また空港やKLセントラル駅では行き先ごとに決まった定額料金を払い、チケットを受け取ってから乗車します。
配車サービス
スマートフォンのアプリを利用した配車サービスのGrab。首都圏のほか、マレーシア国内のほとんどの主要都市で使えます。タクシーよりも運賃は割安で、首都圏では通勤で使う人も多く、在住日本人の間でもよく利用されています。
アプリを使って車を呼び出し、利用後はアプリ上で登録したメールアドレス宛に、運転手の氏名や乗車区間、利用額が印字された領収書などが送られてきます。
マレーシアではさらにMyCarと呼ばれる、Grabと競合する別のサービスも登場しています。
地方都市のタクシー
地方都市ではメーターを使うことは稀でたいていは交渉制。首都圏と比べるとかなり割高に感じる。