Q ラマダンの時はどうしたら?
A ムスリムは「日の出から日没まで」の飲食を避けますが、非ムスリムには制限はありません。

ラマダンはイスラムの暦で9月
スタート日は毎年異なる

「ラマダン」とはイスラム教社会で使われている暦法「ヒジュラ暦」で9月を意味する単語であって、言葉そのものが断食を意味するものではありません。

コーランが預言者ムハンマドに啓示され、ムスリムにとってラマダンは「聖なる月」となった。
日の出から日没にかけて、一切の飲食を断つ「断食(サウム)を行うことで、空腹や自己犠牲を経験し、飢えた人や平等への共感を育むことを重視します。
ただ、その個人により宗教に対する厳格さも異なり、断食時間中は自分の唾液すら飲み込むことを良しとしない厳格な人もいます。
なお、「ヒジュラ暦」でのラマダンは、以下の日に始まります。
・2020年……4月24日
・2021年……4月13日
・2022年……4月2日

日没後の食事が楽しみ
非ムスリムは日中、心遣いを

日没後には、毎晩お祭りのように家族が集まって晩餐を囲みますが、これを英語では「Ramadan Fast」と言います。
いきなり消化の悪いものを食べるのはお腹に良くないので、まず水を飲んだあと ナツメヤシの実(デーツ)をほおばったのち、食事に入る、というのが一般的です。
非ムスリムの人は、日中に飲食したりしても構いませんが、出来るだけムスリムの人々にその様子が見えないようなところで食べたり飲んだりすると良いでしょう。

ラマダンバザールを開催
日が暮れると毎日がお祭り

ラマダンバザールは、ムスリムが日没後に食べるご飯やお菓子を売る屋台店です。
色々なおかずやご飯、お菓子が売られていて、非ムスリムでも買ったり食べたりするのも自由です。色々な食べ物を試せるチャンスでもあります。

ホテルやレストランによっては、日没後の食事を楽しむ「ラマダンビュッフェ」を開催しています。非ムスリムでも食べられますが、日没直後の時間はやはり混み合います。

関連記事

イスラム教徒の暮らしに不可欠なハラルとは何か

Q 宗教的な注意はどんなことがあるの?

戻る