Q 日本語しか話せなくても不自由は無い?
A 人々は「平易な英語」でやりとり。日常会話なら簡単な英語で用が足ります。

異なる母語の人たちが住む国
共通言語は「簡単な英語」

海外で暮らす時、言葉が通じるかどうかという問題は、最も気になることですよね。
「英語は苦手」という人がいきなりマレーシアでの駐在を始めることも少なくありません。
でもしばらくすると、他のアジアの国に比べて、マレーシアは「英語が通じる」「相手が言ってる英語がわかる」と感じる日本人が多いようです。

マレーシアは3つの異なる民族が共存して住む「多民族国家」。
そこでの英語の位置付けは、異なる母語持つ人同士がコミュニケーションを取るためのツールですから、「正確な発音や文法は二の次」なのです。
そういう意味で、英語があまり得意でない日本人にとっても使いやすい言葉ともいえます。

マレーシアで英語が通じる理由
国民は小1から学習必須

「多民族国家」のマレーシア。
マレー系の人はマレーシア語、華人系の人は中国語、インド系の人はタミル語を使っているわけですが、人々が相互に意思を疎通するために英語を使っています。
これは、マレーシア全土が19世紀後半、英国の植民地だったという背景もあります。
ちなみにマレーシアでは、英語学習が小学校1年から必須科目になってます。

話されているな英語のレベルですが、現地に住む日本人教育専門家の間では「中学英語が分かれば会話が可能」「英検3級の水準でOK」といった評価がなされています。
ただ、マレーシアには、より高度な英語を習得している人も大勢います。
特に書き言葉については、ビジネスに関わる文書などは英語を使うことが求められるため、高度な本場の英国英語をきちんと使う習慣が根付いてます。
そうした背景もあって、マレーシアは英語で授業を行う教育機関が多く、日本人の留学先として選ばれるようにもなってきました。

簡単なマレー語も覚えたい
地元の人々との交流のために 

マレーシアでは、「全く外国語を使わなくても暮らせるよ」と言い切る日本人在住者もいます。
今ではスマートフォンのアプリでたいていのことができてしまいますし、コンビニや日系スーパーで買い物をしている分には外国語など必要ないのかもしれません。

しかし、せっかくマレーシアにいるのですから、ちょっとだけ勇気を出して。
そして「こんにちは」「ありがとう」「ごめんなさい」といった英語を知っているわけですから、そんな言葉をかけることから始めてみてください。
マレー語はローマ字読みで十分通じる言語です。
簡単な言葉を覚えるのはそんなに難しいことではありません。

ちょっとした時にマレー語を使ってみる、海外生活の楽しみが増える、そんな気がします。


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