Q 引っ越しで注意する点は?
A 現地の物件には必要な家電や家具が完備。気候は「年間通じて夏」ということも忘れずに。

家具・白物家電の持ち込みは不要
家庭雑貨も現地調達が可能

「これからマレーシアで住む」という日本人には、駐在赴任者のほか、単身で現地の会社に就職する、あるいは親子留学や熟年移住など様々なタイプの方がいます。
いずれも現地で不動産物件を借りるなどして住み始めるわけですが、ここでは日本国内の引越しとは異なるポイントについて概略を説明しましょう。

最も大きな違いは、「基本的な家具や白物家電が物件に用意されている物件が多い」ことが挙げられます。
日本では冷蔵庫や洗濯機、エアコンといった家電用品はもとより、衣類を入れておくタンスやクローゼットなどが全て住む人自身のものを持ち込んで、退去の時に持ち出すか処分するかということになります。
しかし、マレーシアの場合、これら「誰もが住むのに必要な大きなモノ」は備え付けとなっている物件が多い傾向にあります。
不動産物件の紹介サイトなどには”furnished”(家具付き)と表記されています。
ですから、日本からの引っ越しの際は、衣類や趣味の道具、お子さんの教材やおもちゃなどごく個人的に必要なものを持って行けば、当面の生活には困りません。
また、台所や浴室などで使う家庭雑貨や衛生用品は現地のスーパーで簡単に手に入りますから、わざわざ日本から持ち込む必要もないでしょう。

衣類については、マレーシアは年間通じて「夏」という気候ですので、「冬場の日本への渡航は諦める」と決めてしまえば防寒具を現地に運ぶ必要は無くなります。

医薬品や化粧品なども引越荷物で運べる
あまりの多量な送付はダメ

持病がある方の医薬品、普段使っている化粧品をマレーシアに送りたい、という希望もあるでしょう。

引っ越し会社の資料によると、マレーシア向け荷物へ入れられるものの規定として、「医薬品(処方箋がいらない常備薬)、コンタクトレンズ用品、化粧品については特に明確な規定量はない」となっていますが、「概ね1カ月程度で消費できる量は問題ない」というのが税関での判断とされています。
したがって、大量でなければ問題ないと考えて良いでしょう。

一方、処方箋薬(医療機関で出される薬)については、税関規定によると「持ち込み者の名前が書かれたパッケージに入ったものに限る」と謳われています。
従って、こうした薬は飛行機で現地に飛ぶ際に手荷物もしくはチェックイン荷物に入れて運んだほうが良いでしょう。

日本製家電には変圧器が必要
日本での保管がむしろ問題

マレーシアで数年間暮らすに当たり、日本の住居から一旦退去する人も多いことでしょう。
そうした場合、使用していた家電の使い道に困る、という問題が出てきます。
引っ越し業者の中には、海外赴任中に家財道具を預かってくれるサービスを有料で対応してくれる会社もあります。
あるいは、自身でトランクルームを借りてそこに入れるなどの処理が必要です。

特に台所や化粧道具として使っている「お気に入りの電気製品をマレーシアへ持ち込みたい」という希望を述べる方もいます。
そうした場合、日本とマレーシアでは電圧が違うので、変圧器を通さないと使えません。
電流が多く流れるドライヤーやふとん乾燥機(海外では入手困難)などを使うときに必要となる大容量の変圧器(Transformerと呼びます)はとても重いのでマレーシア到着後に入手することをお勧めします。



戻る