Q 「痴漢」っているの?
A イスラム教徒の「男女の関係」を考えると、露出の多い服装で歩くと注目の的になります。

女性は手と顔以外を隠す
ヒジャブを使って保護

女性は、イスラム教徒(ムスリム)の間において、手と顔以外の場所は、家族や夫以外の男性に見せてはなりません。
これは、イスラム社会において「女性は大切な存在」であるため、常に自分の身体を衣服や髪を覆うスカーフ「ヒジャブ」を使って保護しています。
こうした格好をしている女性たちを見て、マレーシア初訪問の人はちょっとしたカルチャーショックを感じるようです。

隠す理由は「家族以外の男性に腕や足首などを見せて、他の男性の気を引くようなことをしてはならない」といった事情によります。

したがって、マレーシアで日本人を含む外国人の女性が皮膚を露出した服装をしていると、ムスリム男性の気を引いてしまうことは容易に想像できます。

露骨に触れたりはしないが
「言葉のちょっかい」は多発

マレーシアに滞在する日本人独身女性に話を聞くと、「街で男性にからかわれてうっとうしい」とか、「Grabの運転手にいろいろ言われて嫌な感じがした」というコメントが出て来ます。

犯罪に直接つながるような重大なトラブルではないものの、日本ではアカの他人にむやみに話しかけるような人はまずいないため、マレーシアに来て男性に「言葉によるちょっかい」をかけられるとそれ相当なショックを受けるようです。

「外国人に対するからかい」と受けて流せる程度のコミュ力が付くまでは辛いかもしれません。
例えば外出の際はひとりで車に乗らない、夜間の一人歩きは避ける、といった危険防止策を考えたいものです。
それとともに、マレーシアが暑いからといって露出が多い挑発的な服装は避けるといった配慮も必要でしょう。



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