マレーシアには、掃除、洗濯、料理などの家事を任せられるメイドサービスがあります。
便利なサービスである一方、利用するにはある程度の情報と知識が必要です。

サービスの利用スタイルは2種類

メイドサービスは「通い」と「住み込み」、2種類のスタイルで利用できます。
「通い」「住み込み」共に異なるメリット・デメリットがあるので、コスト面だけを重視せずに、ライフスタイルに合わせて適切なスタイルを選びましょう。

「通い」「住み込み」とも仕事道具は雇い主が用意することになります。
「住み込み」の場合は、食費・寝具・生活雑貨・衛生用品なども雇い主が負担します。

メイドの探し方・雇い方

エージェントに登録し紹介料を払い、契約書を交わした上でメイドを派遣してもらうのが理想です。
トラブルがつきものといっても過言ではないため、サービス利用にあたってエージェントのバックアップは非常に心強いもの。

しかし当地では、現実問題として信頼できるエージェントを自ら探し出すのはなかなか困難。
一番の近道は、現在メイドを利用している知人らからエージェントを紹介してもらうことでしょう。

複数のエージェントを紹介してもらい、自分の目で比較判断して決めることをおすすめします。
エージェントによって、紹介料や契約内容、トラブル時の対応などが大きく異なります。
マレーシアに来てからの期間が間もない人は、コンドミニアムのマネジメントオフィスやガードハウスに紹介してもらうという方法もあります。

メイドの給与水準

住み込みのメイドの給与はだいたい月1,200~1,500リンギ。しかし、人種や経験などにより相場が変わるので、業者に尋ねること。

メイドの選び方

マレーシアでメイドとして働いているのは、フィリピン人、インドネシア人、インド人など。
日本人の多くは、人あたりが良く英語が堪能なフィリピン人や真面目でおとなしいイメージのインドネシア人を雇っているケースが多いようです。
英語でのコミュニケーションが可能なメイドの場合、お給料も高めに設定されていることが多いです。

メイド選びの際には、候補のメイドの書類内容をしっかりチェックして面接に望みましょう。
面接時と書類の内容が一致していないことがよくあります。

また、宗教についても確認をしておきましょう。ムスリムのメイドでも豚肉の入った冷蔵庫は触れないという人から、自分が食べなければ良い、あるいは豚肉の調理にも対応、という人までさまざまです。

過去の雇い主の意見を参考にする

出身国や宗教だけでなく、これまでの経歴や過去の雇い主からの推薦の有無も参考になる。

ベテランのメイドを雇う

ベテランのメイドを雇う場合、仕事内容をイチから教え込む必要が無いというメリットの反面、これまでのやり方から抜けられず新しい雇い主のやり方を拒むということも。

経験の浅いメイドを雇う

経験が浅いメイドの場合、家主の指示を覚えようと一生懸命な一方、何度教えても仕事のやり方を覚えられなかったり、ホームシックになって情緒不安定になるようなケースもある。

トラブル・注意点

通いのメイドで一番多いトラブルは、「時間を守らない」、「急に休む」「連絡が取れなくなる」など。
住み込みのメイドの場合は、「雇い主が家を空けている間、仕事の手を抜く」、「一時休暇で国に帰したらそのまま戻ってこない」など。

ベビーシッターを兼ねている場合、子どもの世話をしていない(オムツを替えない、外遊びでも目を離してスマートフォンばかり触っている)というケースも。

なお盗難、物の破損などは両方に共通するトラブルです。

トラブルにあった際は、エージェントに相談しましょう。
タイミングや契約内容によっては、無料で新しいメイドを派遣してもらえます。
また、こうしたトラブルは、雇い主がメイドをしっかり教育することで防げるケースも多く、雇い主のマネジメント能力が必要になってきます。

契約終了をしたいとき

トラブルが原因で解雇を考えている場合、あらかじめメイドには伝えてないこと。
解雇されると分かると勤務態度が豹変したり、悪事を働くというケースもあります。

一方で円満に契約終了を迎える場合、次の雇い主が早く見つかるように、推薦状を書いて渡しましょう。

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