マレーシアの通貨・リンギは外国での両替には不便です。海外へ行く際は、あらかじめ渡航先の外貨を入手しておきましょう。

日本円からの両替

日本からマレーシアを訪れる際は、日本で両替するよりも現地で日本円からリンギに交換した方がはるかに良いレートとなります。
これは、リンギを扱っている日本の金融機関が非常に少ない上、仮に取り扱っていたとしても、「紙幣の在庫を用意するコスト」がかかるためレートもあまり良くありません。

もしくは、少額のキャッシュであればATMでクレジットカードを使ってキャッシングをするのも良いでしょう。
両替よりも良いレートになることがあります。

連休前の両替はお早めに

ラマダン明けやクリスマスなどの連休となると、一斉に人々が海外へと出かける。
このような時期にはマネー・チェンジャーの外貨在庫が少なくなるため、旅行を決めたら早めに購入した方がよいだろう。

マレーシアの市中にある両替所

マレーシアでの外貨両替は銀行でも可能ですが、一般的にはショッピングセンターの一角などにある「マネー・チェンジャー(Money Changer)」のほうがレートが良いようです。

マネー・チェンジャーの店先には、レート表が掲げられています。
外貨を買う際は表の『Sell(売り)』の方を見てください。『Buy(買い)』は外貨を売ってリンギを買う際のレートです。
一般的に数字の大きい方が『Buy』です。

「レートの良し悪し」は、『売り』と『買い』の差(スプレッド)が小さいほうが良心的、と言えます。
このスプレッドが大きいと両替所側の利益が大きいわけです。複数のお店の数字を見比べて、条件が良さそうな場所で交換しましょう。

レート表の見方

BUYとSELLは両替所を主語として考えると分かりやすいです。

リンギ口座のカードを海外で使う

マレーシアの銀行で発行されているデビットカードやクレジットカードは外国で使うこともできます。
各国にあるATMで現地通貨を引き出しましょう。

一般的にカードによるキャッシングは中間レート+3%程度となっています。
また、カードを使って直接買い物も可能です。

国外へ行く際の両替

リンギは日本円や米ドルなどと違い世界の基軸通貨ではないため、国外で現地通貨との両替の原資として使うのがほぼ無理です。
東南アジアなどマレーシア国外へ旅行する時でも、マレーシア国内で行き先国の外貨に替えてから旅行へ行くのが無難です。
旅行先ではリンギからの両替そのものをしてもらえないことや、非常に悪いレートでの両替となることが多々あります。
そのため、海外に出る際は渡航先で使うための現金を出発前に手に入れておきましょう。
ただし、隣国・シンガポールに行く際は、全体的な傾向としてマレーシアでシンガポールドルを購入しておくとレート的にお得なようです。

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