マレーシアでのM&A(会社の買収など)は、英連邦の流れを踏む関連する法制度が整っていることから、これまでにも活発に行われています。
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M&A実施による売り手のメリット
会社の売り手がM&Aに踏み切る事情は、後継者不在、早期リタイア、パートナー探し、不採算事業の切り離し、マレーシアからの撤退など様々です。
特に、マレーシアで起業された日本人オーナーが引退を考えた場合、会社を清算するには費用も時間もかかる一方、M&Aを実施すれば一定の対価が得られることが見込めます。
そこにM&Aのメリットがあります。
M&A実施による買い手のメリット
買い手としても、新たにマレーシアで一から会社を立ち上げることは時間と費用がかかりますので、既存の事業を買収して承継することには大きなメリットがあります。
特定の業種でライセンスが必要な場合、もともと存在する法人を手に入れることで煩雑な申請手続きから逃れられるという利点もあります。
また、既にマレーシアに進出済みの会社としても、同業他社を買収することでマーケットシェアを高めたり、自社が有しないマーケットや技術を持っている会社を買収することで事業領域を一気に拡大することが期待できます。
つまり「時間を買う」というメリットがあるわけです。