Q 緊急事態への備えはどうしたら良い?
A 起こり得る緊急事態として「断水」と「ヘイズ」を想定しておきましょう。

マレーシアもコロナで活動制限
大使館が積極的に情報発信

2020年はじめ、世界中で新型コロナウイルス(Covid-19)の被害が広がりました。マレーシアでは、政府が「活動制限令(MCO)」を発令し、徹底的な外出者の取り締まりを行いました。

こうした緊急な事態では、その時々に取るべき対応を政府が市民に対し通知。
それに応じて、在マレーシア日本国大使館が在住法人向けに的確なタイミングで情報をメール等で配布を行なったりしました。
なお、大使館や日本外務省からのメールを受けるためには事前の登録が必要です。

断水へのリスクを想定
給水機の予備水の保管を

クアラルンプールをはじめとするクランバレー首都圏では、毎年のように水資源の枯渇による断水が生じています。
2020年に入って、ようやくマレーシア北部からの給水網が補強されたとはいえ、いつ何時断水が起こるかわからないという状況を想定しておきたいものです。

断水のお知らせが流れた途端、市民はスーパーなどでペットボトルの水をパニック買いする、ということが過去何度も起こっています。
多くの家庭で利用しているウォーターディスペンサー用の水は、常に予備分をキープしておくと良いでしょう。

「ヘイズ」の被害に備える
マスクの準備を忘れずに

マレーシアでは日本ではあり得ない空気汚染「ヘイズ」の被害に悩まされます。
これは、インドネシアなどで行われる焼畑農業での森林の焼き払いでの煙や灰がマレーシアまで飛んで来るというものです。
あまりに空気汚染がひどい場合は学校が休校になったり、外出を控えるようにと警告が出たりします。

汚染された空気で、目が痛い、喉が痛い、鼻水が止まらないなどの問題を引き起こすほか、ひどくなると肺炎の症状を起こす例も見られます。
新型コロナの問題が出る以前から、マレーシアの薬局では「N 95」と呼ばれる高性能マスクが普通に売られていたのはそうした背景によるものです。

マレーシア各地のヘイズ状況はこちらのWEBサイトで見ることができます。



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