一般的にマレーシアは「ゴルフ天国」と言われ、日本人にとって、マレーシアでのゴルフ事情は特筆すべき点が多々あります。

マレーシアでのゴルフライフ

マレーシアは一般的に「ゴルフ天国」と言われており、アクセス、料金面などをはじめ、日本と比べてゴルフを楽しみやすい環境にあります。

また、ゴルフには「健康に良い」「人脈が広がる」「ストレス発散」「精神鍛錬」など多くのメリットがありますが、その一方で、いざ日本人の皆さんがマレーシアでゴルフをするとなった場合、「日焼けが気になる」「料金が高いのでは?」「道具について、どうすればよいのかわからない」など、様々な不安要素、ハードルがあることも事実です。

ここではマレーシアでゴルフをするメリットをはじめ、マレーシアのゴルフ事情を知ることで、少しでもその不安要素を取り除き、皆さんにマレーシアでのゴルフライフをエンジョイしていただければと思います。

ゴルフ場の環境

マレーシアにはゴルフ場が約200コースあり、この数は東南アジアではタイに次いで2番目に多い数字となっています。
なお、一般的なゴルフ場の環境は以下の通りです。

・メンバーコースが多いが、パブリックコースもある。基本的に格式の高い一部のコース(メンバー同伴が必須)でない限り、ほとんどのコースでプレーが可能。
・これまで過去、米国PGAツアー、ヨーロピアンツアーなどトーナメントが開催されてきた本格的なコースから、9ホールのみの簡易的なコースまで、様々なランク、レベル、コンディションのゴルフ場が混在。
・首都クアラルンプール近郊にも40~50のコースが点在。ほとんどのゴルフ場に車で約30~60分でアクセスできる。日本のゴルフ環境と比べてアクセスが容易、気軽にプレーできる。
・人気のコースの土日祝の午前中は予約が困難。
・マレーシアでは休憩はなく、18ホールのスループレーが基本。
・多くのゴルフ場では乗用カート、キャディが付く。
・メンバーコースの会員権を購入するとメンバー資格が得られる。
・一部のゴルフ場では、公式なハンディキャップカードと「ハンディ幾つ以下でないとプレーできない」など、制限があるコースもある。
・マレーシアでは一般向けコンペ、日本人コミュニティによるコンペも頻繁に開催されている。

「チャレンジング」なコースが多い

一般的に日本のゴルフ場と比較して距離が長く、セッティングが難しい、「チャレンジングなコース」が多いのが特徴。

天候に対する注意

マレーシアは常夏で年中プレーできるのが魅力のひとつですが、以下の点について注意しましょう。

・日差しが強いので日焼け対策は必須。また、目の保護のためにサングラスの着用が望ましい。
・脱水症状にならないよう、こまめな水分補給を心がけたい。
・突然の雨や日焼け対策にもなるため、傘を持参したい。
・雨と同様、雷も頻繁に発生する。毎年、雷による死亡事故も発生しており、注意が必要。
ゴルフ場では落雷の恐れがある時、プレー中断を促すサイレンを鳴らす。その際は速やかに避難する。

ゴルフ場のグリーンフィー

様々なランク・形態のゴルフ場があり、料金体系も平日・週末料金の区別があったりします。
詳細は各コースのウェブサイトで確認してみましょう。

日本と比べて、比較的安価にプレーできます。
この点もマレーシアならではの利点です。

平均的な料金は、パブリックコースなら100~400リンギ、メンバーコースではメンバーゲスト250~500リンギとなっております。

キャディへのチップ

チップはコースによって異なるが、一般的にはキャディひとりあたり50〜100リンギが目安で、プレー終了後に渡す。

ラマダン中のゴルフ

なお、ラマダン期間中はマレー系顧客が減るため、多くのゴルフ場でプロモーションを実施する。
普段、料金などの兼ね合いでなかなかプレーできないコースは、この期間が狙い目かもしれない。

服装

余程の名門コースで無い限り服装の制限は厳しくありませんが、ゴルファーとしてきちんとした身なりをお勧めします。

服装について気をつけること

・襟付きのシャツ。
・半ズボンは可。日本の場合、ハイソックスを要求するゴルフ場もあるがマレーシアでは不要。
・日差しがきつく、危険防止のためにも、キャップまたはバイザーの着用が望ましい。
・女性の場合、基本服装は自由だが、肌の露出が多い服装は日焼けや蚊に刺される恐れもある。

プレーの際の注意事項

・ゴルフ場、時間帯によっては蚊が発生するため、デング熱なども心配事のひとつ。
虫よけ対策をすれば、より安心、快適にプレーできる。
・自然に恵まれているゴルフ場が多く、日本では見られない多くの動物たちがコースの近くに生息している。
なお、コースによってはコブラや猿などもいる。猿が貴重品などの持ち物を持ち去る事件も頻発していますので、カートに放置しないよう注意したい。

練習場やレッスン

マレーシアには「ゴルフ場に併設された練習場」、「独立した練習場」、「インドア練習場」があり、多くの練習場にレッスンプロがいます。
日本の練習場と比べると、設備面などで多少劣ることもあるが、その分、価格は安く、日本よりも気軽に練習することができる。
ゴルフが上手くなる近道としてレッスンプロに習う方法もある。
首都圏の練習施設やスクールでは日本人レッスンプロも多数在籍していることから、言葉の心配もなく、かつ、日本と比べてリーズナブルな価格でレッスンを受けられる。

ゴルフ用品の購入

ゴルフ用品は、日本と同様にゴルフ場、専門店、量販店、百貨店などで取り扱いがあります。

店舗によって、取り扱いブランドやアイテム、在庫状況が異なりますので、お目当ての商品がある場合は、数店舗を回るのがよいでしょう。

また、日本未発売の商品が販売されていたり、大幅な値引き・特価セールも実施されていたりしますので、日本では手に入らない珍しい商品を購入できたり、日本や近隣諸国よりも安く購入できる場合があるのも、マレーシアならではの楽しみの一つです。

ゴルフ会員権について

メンバーコースの会員権を購入するとメンバー資格を得られます。月会費は発生しますが、ゴルフ以外でもプール、テニスコートやジム、スカッシュなどの設備を利用できます。
さらにボウリング場やカラオケも併設しているゴルフ場では、無料または格安で利用することもできます。

また、メンバー本人だけでなく、家族もメンバー扱いとなるため、家族全員で施設を利用できることも大きなメリットです。
これは日本とは大きく異なる点と言えます。

なお、終身会員コースの会員権を除けば、売買は基本的に自由です。
かつ、数万リンギで購入可能なコースも多いので、長期に滞在する場合は、会員権の購入を検討してはどうでしょうか。

また、コースによっては1〜2年の期間限定の会員権もあるので、自身の滞在期間や目的などに応じて検討してみるとよいでしょう。

メンバーの場合は、プレー費は基本無料ですが、カート代、キャディ代(ゴルフ場によっては保険料)といった別途費用が発生します。

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